最近は10〜30代の間に「ペットボトル症候群」なる現代病が増えているんだとか。
ペットボトル症候群を発表した聖マリアンナ医科大学の研究グループに在籍していた、星賢二先生(現・たまプラーザ内科クリニック)に話を伺いました。
「ペットボトル症候群はたくさん砂糖の入った清涼飲料水や缶コーヒーなどを大量に継続的に飲み続けることで、太りやすくなり、血糖値が高くなって、急性の糖尿病になるというものです。
症状としては、『体のダルさ』や『ノドの渇き』、『トイレに行く回数が増える』などがあり、最悪の場合は、昏睡状態に陥って病院に運ばれるケースがあります」
ちなみに、炭酸飲料水(350ml)の糖分をスティックシュガー(3g)で換算すると、ノンカロリーで1.5本、カロリーオフで約5本、通常のもので約12本分になる(参考/生活習慣病予防のための食べ方ナビゲーション たべナビ君)。
そう考えると、ボクらは無意識のうちに糖分を意外とたくさんとっているのかも。
「ペットボトル症候群は、本人が無自覚のまま悪化しているケースが多いです。
血糖値が 高くなるとノドが渇きますが、その渇きをうるおすために清涼飲料水を飲む。
するとさらに血糖値が高くなり、またノドが渇いて清涼飲料水を飲む。
そして、さらに血糖値が上がる。そんなスパイラルに陥るのです。
ちなみに、ペットボトル症候群は肥満の方に多いですが、高血糖の状態がさらに進んでいくと、体はどんどん痩せていきます」
「体の中に入った糖は、膵臓からつくられる『インスリン』というホルモンによって、エネルギーとして利用されます。
しかし、高血糖の人はインスリンの分泌能力が少ない場合が多く、 血液中にはたくさん糖があるのに、エネルギーとして利用されない状態になります。
そうすると 体は糖が足りない(利用されていない)ことを察知して、脂肪を分解して糖をつくり始めるのです。
当然、血糖値は高くなりますが、インスリンが不足しているわけですから、エネルギーとして利用されない。
こうして、血糖値だけが上がり、痩せていくのです」(抜粋)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100526-00000000-rnijugo-ent
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